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雑感・備忘録・たまに偉そうなことをいう

今がつらくて、早くどうにかしたい人は、転職を考えてみると良いかもしれない

人生の大部分を占めるもの、それは睡眠と仕事ではないでしょうか。そして仕事に自身の肉体と精神を費やすならば、出来る限り精神衛生的に良い職場環境に身を置きたいものです。

耐え忍ぶことも大切なのでしょうが、仕事の辛さに耐えて、その結果なにか待遇がよくなった、昇進したという話は、少なくとも私の周りでは聞きません。むしろ、思い切って転職し、新たな環境や職務についたことで充実した日々を送っている人のほうが多い印象です。

人生はロングランですが、その途上で何があるかは分かりません。だからこそ、健康であるうちに、頭が切れるうちに、今この瞬間を高確率で充実できる環境に身をおけるよう少しづつ準備すると良いかもしれません。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

 

遺伝なんだろうな、と感じた両家の顔合わせ

私的なことですが、数ヶ月前に入籍し、40歳直前にして孤独死するかもしれない将来のリスクを回避することができました。その後、某日、両家の顔合わせを行なったわけですが、そのときに印象深かったことをご紹介したいと思います。

 

テーマは、親と子はやっぱり似るもんだ、ということ。両家の顔合わせの場所は、紀尾井町の某著名な割烹料理店。午前11時の開始でしたが、両家の両親はともに道に迷うことなく集合し、顔合わせはオンタイムでスタートすることに。

 

嫁のお父さんは若干緊張気味。お母さんは、お父さんがしゃべらない分、間を持たせようという配慮か積極的にお話されていました。一方、わたしの両親ですが、母は適度の相づちを打ち、タイミングを図りながら話を重ねていく感じでした。そして父ですが、よくしゃべる。でも、人の話を遮ったり、被せたりするようなことはしないのですが、自分のターンが来たとなると、ある程度の尺を取りつつ時折ユーモアを交えながら話していました。

 

特に印象深かったことは、父が乾杯の前に、「わたしから一言よろしいでしょうか」と言って、きょうの日の喜びやこれから私と嫁に期待することを話したことです。父は現在、九州は大分の自宅がある某地域の自治会の副会長?副リーダー?とでもいうのでしょうか、こうした立場にいることもあり、地域住民の方々と個々に話すこともあれば、自治会の幹部の皆さんと話したり、たまに複数人の前で話すこともあると聞いていました。そういうわけで、話の組み立て方もうまく、話も筋道が立っていてわかりやすい。「ほぉ、やるじゃん親父」とか思ったわけです。

 

私も某社で現在営業職についておりまして、決裁者とサシで話すことがあれば、けっこう大勢の前で話すこともあったりするわけで、いつしか人前で話すことが苦にならない体質になっていました。そんな性分が身についたからか不明ですが、父の乾杯前のスピーチ、歓談時の嫁のご両親と話しているときの様子を、日本酒をちびちびやりながら垣間見ているときに、「そういえば俺も社内で社員の前で話すときは、けっこう熱っぽく、時事ネタや最近見た本の内容の受け売りなどを交え、かつ受ける受けないにかかわらず面白いネタも交えながら話しているよな~。で、やったった感に勝手に浸って自己満足しているわ(笑)」とか(偉そうなことを)思ったわけです。両家の顔合わせ後の父の満足度は、表情や適度に酔っている様子からマックスだったと思われます。

 

子は親に似るとはいわれるものですが、この両家の顔合わせを通じて、「やはり何かしらの特徴は引き継いだのだろう」とそこはかとなく感じた次第です。とはいえ、アカデミック的には、人の性格は遺伝ではなく、家庭以外の環境(学校などでの友だち関係)で決まるというわけですから、幼少の頃、小中高生の頃の交友関係が影響しているのかもしれません。40歳目前にして、自分の性格や思考の原点はどこにあるのか、というのも探ってみると面白いかもしれない、と思いはじめた今日このごろです。

 

 

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

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【日経より】病院間の電子的ネットワーク構築の実現は、まだ遠し

数日前地下鉄で移動しているとき、正面に座っているビジネスパーソン(昨今サラリーマンとはいってはいけない)が広げている日経の1面に掲載されていた記事がこちら。

 

web.fisco.jp

 

要約すると、公費を530億円ほど投入し診療データを病院間で共有するネットワークを構築することで重複医療を解消しようとしたものの、登録者は人口のわずか1%だったというものです。こうした題材の場合、まず多くの方に浮かんでくるのは、我々の血税を無駄にして(怒)、というものではないでしょうか。

 

確かにそれは否めませんが、個人的にはそこそこ大きな問題なのでは?と感じています。社会保障問題に多かれ少なかれ関心をお持ちの方は、たびたび目にしているかもしれませんが、少子高齢化の進展に伴い日本の医療費は年々上昇しており、現役世代の保険料や所得税といった負担も上昇の一途。このままでは、日本の皆保険制度は崩壊する、とさまざまなメディアが声高に私たちを脅しているのが現状です。

 

医療とITを融合し、カルテや検査画像、処方箋をあらゆる病院と共有すれば、多くの無駄を省くことができ医療費の適正化を図れる、という国が描く理想の実現はいきなりの崖っぷちの岐路に立たされたようですが、記事の後半でなぜこのプロジェクトが上手く進んでいないのかが示されています。

 

かいつまんで言うと、一部想像も入っていますが、他の病院に────ミス(自分ではそう思っていないが)がばれるから嫌だ、水増しがばれるから嫌だ、未熟さがばれるから嫌だ、とにかくめんどくさい、といったところでしょうか。もはや感情論がプロジェクトを妨げているとしかいえません。もしこのプロジェクトへの賛同者を増やし、プロジェクトの浸透をできる限り早めるには、この感情論をうまくコントロールすることが合理的ではないかと思います。

 

かつて永仁の徳政令という、金貸しからお金を借りすぎて首が回らなくなった御家人を救済する法令がまかり通った歴史がありますが、その徳政令よろしく不正もミスもいろいろあると思うけど一切に目をつぶるので、また病院間で突っ込み合うのもなしとするので協力してください、しかも協力してくれたら何らかのインセンティブも付与しますよ(何が適切なのかはわかりませんが)と国が宣言してみたらどうなのでしょうか。

 

問題ありありなのは当然ですが、問題の根底に渦巻く感情論を抑えて病院間の電子的連携をうながすには、これぐらいの大胆さが必要なのでは、と思うわけです。加えていうならば、別にうちらが病院間ネットワークに参加しなくても経営で困ることないし、とたかをくくっている医療機関もあるかもしれないので、こうした我関せず的な医療機関への対応も考える必要があるでしょう。

 

実現までの道のりはいばらの道に思えて仕方ありませんが、上記の極論以外にベストな解決策は皆目検討がつきませんが、医療に関する仕事にも近からず遠からず関わっている身としては少々気になった記事なのでした。おしまい。