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雑感・備忘録・たまに偉そうなことをいう

遺伝なんだろうな、と感じた両家の顔合わせ

私的なことですが、数ヶ月前に入籍し、40歳直前にして孤独死するかもしれない将来のリスクを回避することができました。その後、某日、両家の顔合わせを行なったわけですが、そのときに印象深かったことをご紹介したいと思います。

 

テーマは、親と子はやっぱり似るもんだ、ということ。両家の顔合わせの場所は、紀尾井町の某著名な割烹料理店。午前11時の開始でしたが、両家の両親はともに道に迷うことなく集合し、顔合わせはオンタイムでスタートすることに。

 

嫁のお父さんは若干緊張気味。お母さんは、お父さんがしゃべらない分、間を持たせようという配慮か積極的にお話されていました。一方、わたしの両親ですが、母は適度の相づちを打ち、タイミングを図りながら話を重ねていく感じでした。そして父ですが、よくしゃべる。でも、人の話を遮ったり、被せたりするようなことはしないのですが、自分のターンが来たとなると、ある程度の尺を取りつつ時折ユーモアを交えながら話していました。

 

特に印象深かったことは、父が乾杯の前に、「わたしから一言よろしいでしょうか」と言って、きょうの日の喜びやこれから私と嫁に期待することを話したことです。父は現在、九州は大分の自宅がある某地域の自治会の副会長?副リーダー?とでもいうのでしょうか、こうした立場にいることもあり、地域住民の方々と個々に話すこともあれば、自治会の幹部の皆さんと話したり、たまに複数人の前で話すこともあると聞いていました。そういうわけで、話の組み立て方もうまく、話も筋道が立っていてわかりやすい。「ほぉ、やるじゃん親父」とか思ったわけです。

 

私も某社で現在営業職についておりまして、決裁者とサシで話すことがあれば、けっこう大勢の前で話すこともあったりするわけで、いつしか人前で話すことが苦にならない体質になっていました。そんな性分が身についたからか不明ですが、父の乾杯前のスピーチ、歓談時の嫁のご両親と話しているときの様子を、日本酒をちびちびやりながら垣間見ているときに、「そういえば俺も社内で社員の前で話すときは、けっこう熱っぽく、時事ネタや最近見た本の内容の受け売りなどを交え、かつ受ける受けないにかかわらず面白いネタも交えながら話しているよな~。で、やったった感に勝手に浸って自己満足しているわ(笑)」とか(偉そうなことを)思ったわけです。両家の顔合わせ後の父の満足度は、表情や適度に酔っている様子からマックスだったと思われます。

 

子は親に似るとはいわれるものですが、この両家の顔合わせを通じて、「やはり何かしらの特徴は引き継いだのだろう」とそこはかとなく感じた次第です。とはいえ、アカデミック的には、人の性格は遺伝ではなく、家庭以外の環境(学校などでの友だち関係)で決まるというわけですから、幼少の頃、小中高生の頃の交友関係が影響しているのかもしれません。40歳目前にして、自分の性格や思考の原点はどこにあるのか、というのも探ってみると面白いかもしれない、と思いはじめた今日このごろです。

 

 

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